催眠療法では、
心の病を治す為に、暗示を与えていきますが、その暗示の効果を持続させ、しっかりと効果を出すためには、理性の援護が必要なのです。
理性の援護とは、知識を得て心の病に至った因果関係を理解すること、そして誤解があればそれを解消することです。
理性が正しい認識を理解(認知の修正)しない限り、感情(トラウマによって形成された情動)を制御できないのです。
知識が無かったばかりに、ひとり思い悩み、症状を悪化させてしまったケースや、間違った処置をしている間に手遅れとなったり、間違った認識に振り回されたりと、正しい知識さえあれば心をこじらせる前に、症状が悪化する前に解消できたことが多くあります。
正しい知識を得ることは、安心感を得て不安を解消することができます。
何故でしょう?!
ヒトの脳はみずから変化し、必要に応じた修復や再構築をし(構造を変え)ていることが分かってきました。
脳のこうした能力を利用して、心の問題を論じるべきなのです。
生きている脳の活動を観察できるようになった現代において、
心=脳の機能 として捉える必要があることが証明されてきました。
心とは、意識と無意識 = 理性と情動
精神的な問題は、脳の問題なのです。
ヒトの脳機能として、意識と無意識の心の世界を作り出す脳の部位がはっきりと分かるようになってきて、そえは分化して存在しているのです。
ヒトの意識の世界は、大脳の新皮質の前頭連合野で、
無意識の世界は、大脳辺縁系と呼ばれている部位なのです。
何を言いたいかというと、
意識と無意識という脳の二つの部分に働きかけなければ、心の病や諸問題は完全には解決できないのです。
そのために、経緯によって誤解し心理療法により理解を深め認知の修正を行い
自分の未来、人生を、諦めないでください!!
マインド・サイエンス
井手無動 (IDE MUDO)