私は、初回の相談の時には、スカイプの場合も、直接の面談でも、 前日から緊張しています。
なぜかというと、私には相談者の方がどのような気質の人かが事前に詳しく分からないからです。
どのような人……というのは、もちろん容姿とかではなく、どのような心の状態に至っておられる方なのかが気になっています。
初めてのカウンセリングにおいて、詳しい話を把握するまでは、表現し難い独特の心理状態になるのです。
私が治せないタイプだったら…、とか、そんなことは有り得ませんが、いろんな思いが頭の中を巡ります。
例えば、治るまでに時間がかかるタイプだと、治ることが出来るのに、時間と費用がかかることを厭って途中で諦めてしまわれることだってあるのです。
そういったことにならないために、もしそういったタイプだったら、事前に詳しく説明して理解してもらわなければ、とか…。
未知の相談者に対して、いろんなことを憶測して気を揉んでしまいます。
心の病で苦しまれている場合、症状の進捗状況など、申し込み前の電話での話だけでは不十分なのです。
じっくりと時間をかけて相談者の方の心と向き合うまでは、心の状態を把握した安心感は得られません。
私の場合は、どのような展開で効果を出していけるだろうかということに、過剰な心配をしているようでもあります。
予約の時間が来て、お話を詳しくお聞きするまでは、病状における詳しい現状は分からないのは当然ですが、やはり直感というか、お会いして一目見た瞬間、または声を聞いた瞬間にインスピレーションで感じているところもあるのでしょう。
こんなことを書くと誤解されそうですが、決して自信がないのではありません。
経験と自信を裏付けとして、私は、ご縁があってお会いする方々は、絶対に治って欲しい、問題が早く解決して満足して欲しいと、心からそう願っております。
それゆえに、緊張するのです。
相談者の方々は不安傾向が強かったり、こだわりが強かったりと、または、感情派だったり理性派だったりと非常に個人差があります。
それゆえに治るまでの時間差が生じます。
私は出来る限り早く治るか、楽になって治るという実感を感じてもらい、安心や喜びを感じていただきたいと強く願い、催眠療法や心理療法を実施しております。
けっして、私だけが緊張しているのではなく、相談者の方も様々な思いで緊張されていることだと思います。
それゆえに、初回は直ぐに相談者の緊張を消し去ることも私の仕事の一つであると思っています。
それゆえに、事前に私のホームページなどのサイト内での説明や、自己紹介を兼ねた動画などを見ていて欲しいと願っています。
それらを見て頂ければ、相手の方はすでに私に対して多少は面識を持たれているということになります。
しかし私は全くの面識がない方と接する訳ですから、お会いして、お話して、どのような人かの全容を把握できてやっとひと安心なのです。
お電話で、事前にお話をうかがっている方々もいますが、やはり全容を把握できている訳ではありません。
とはいっても、私の方が緊張しているとはおかしな話です・・・・。
でも、私は、御縁がある方々には必ず治って欲しい、この出会いに満足して頂きたいという気持ちからの緊張なのです。
もし、苦戦するような病状だったら…という不安を打ち消し、もしそうであったとしても、何が何でも満足して頂きたいという強い願いがそのような緊張を呼び起こしてしまいます。
未知との遭遇のようなもので、様々な症状や個性と向き合い、理解と改善の努力の始まりなのです。
それゆえに、もう大丈夫という目途が立ってくると心が楽になって、私も嬉しくなります。
私は毎回そうやって、新しい相談者の方と向き合っています。
マインド・サイエンス
井手無動 (IDE MUDO)
初めて申し込まれる時は、信頼できるどなたかのご紹介がない限り、いろいろと不安を抱かれることでしょう。不安や疑問を抱いたままご心配なさらずに、事前に納得がいくまで、遠慮なく、お気軽にご質問やご相談をなさって下さい。心よりお待ちしております。