退行催眠（たいこうさいみん）…。
それは、
今のあなたを乗り越えるために、
これまでの人生を振り返り、
トラウマを清算し、未来へ羽ばたくための
貴重な“過去への旅”です。
現在のあなたが抱える、心の病や精神的苦痛その他の心因性の身体症状は、
あなたの過去の人生における経験や環境による影響が原因です。
治すためには、過去の出来事を振り返り、あなたの心の無意識内に潜む様々な感情や葛藤に向き合う必要があります。
これまでの人生において、あなたが体験した心の歴史の中には、トラウマと呼ばれる感情の記憶があります。
問題の解決には、過去を客観的に振り返り、心の深層に抑圧された感情を理解し、解消する必要があります。
こうしたプロセスは、あなた自身で解消することは困難といえます。
なぜなら、幼少期に経験したトラウマは、成長過程にあるため、当時は自分自身でそれをトラウマとして認識することが難しい場合が多いからです。
苦痛をもたらした環境や、求めても満たされなかった感情は、当時は「普通のこと」として受け入れるしかなかったからです…。
幼い頃の辛い経験や感情は、すでに諦めたことにより、それらが自分を苦しめていたという自覚が失われてしまうのです。
人間は自身の家庭環境や経験を「正常」とみなす傾向があり、これは比較基準が不足しているためであり、また辛い経験やトラウマは、無意識のうちに抑圧する自己防御のメカニズムによるものです。
そのため、あなた自身でトラウマの歴史を客観的に見ることは困難なのです。
あなたの意識できる記憶の中では、「自分自身の子供時代は、皆とさほど違いはない。皆も同じようなものだ…」そう自分に無意識に言聞かせてきたことでしょう。自らの当時の不満や苦痛を乗り越えてきているのです。
そのことはもうすでに意識から消え去ってしまっているでしょうが、心の無意識領域にはしっかりと残っているのです。
現在、あなたが何らかの心の問題を感じておられるならば、
そしてそれは、一人では解消できないと感じていたり、薬を飲み続ける人生を送られているならば、
自己の心の深層（無意識）内に目を向けて、客観的に過去の人生を見つめ直すことは、これまで意識していた主観とはかけ離れていた真実の感情を思い出されることでしょう…。
過去の辛かった感情を振り返ることは苦痛を伴うかもしれません…。
しかし、乗り越えることは有意義なのです。そこには学びがあるのです。そのためには、あなたのこれまでの人生を適切に理解させ、調整してくれる指導者が必要なのです。
トラウマとなっている情動記憶は、意識にのぼらないように抑圧されている場合があります。
また、意識することがあったとしても、トラウマとして関連づけて意識されない場合が多いのです。
そのように無自覚のまま、人の人生に影響を与えている感情の記憶が、心の症状を作り出しているトラウマと呼ばれる存在なのです。
深層心理の専門的知識がないと、思い出した記憶の出来事が、今のあなたにどのように影響を与えているかという気付きへの関連付けができません。
また３歳以前のまだ記憶の脳機能（海馬）が発達する前の幼児体験も、今苦しんでいる症状との関連付けは、あなた自身では無理なのです。
トラウマという“心の傷”を癒してみては如何でしょうか?!
心の問題で悩んでいる“今”が、そのための最適な時期だと思います。
自分自身を豊かにするためには、
過去の経験から学び、それを乗り越えることが重要です!!
あなたの過去は、未来の自分を形成するための貴重な教訓で溢れています。
そうした“教訓”を積極的に受け入れ、成長のために活用して欲しいのです!!
