心の病を治す過程において、自己の無意識の世界を理解することで、
心の病を乗り越えた後に、それ以上の大きな価値を生んでいます。
催眠療法の本質は、心理療法に重点を置いて
無意識内の意思と意図をしっかりと見つめ改善する必要があります。
心の病に限ることなく……
意識と無意識の葛藤を無視しては、“心の問題” 全般を改善・解決することはできません。
何かを治したいけどどうしようかと迷う場合、
治そうとしないで、ひとまずここで、自分の心を見つめ直す良い機会だと考えてみて下さい。
治そうという思いが、何故か葛藤を作り出し、二の足踏むことにもなりかねません。
「治すことはその後のことにすれば良い、まずは心を見つめよう」ぐらいの余裕を持った気持ちが大切です。
そのような気持ちで取り組む方が心理的に楽に治っていけます。
どんなに意識で治そうと焦っても、苦しくなることも多いものです。
心の問題は、合理的な思考だけでは解決できない複雑な絡みがあります。
例えば、
うつ病で苦しんでいる人の場合、原因は今置かれている環境にある場合が多いのですが、
例えば、家庭内に原因があったり、職場内だったりで苦しまれている場合、
「治るということは、以前と同じ環境にまた身を置くことで、周囲の関わりも元に戻る」と受け止められていれば、無意識に治ることに拒絶感が生じてしまい苦しまれている場合もあります。
「治ると、また苦しい環境に身を置くことになる…」という無自覚な不安や葛藤を抱かれていては治ることは難しいでしょう。時には自覚されていて、その葛藤に苦しまれている場合もあります。
うつ病を含め、心の病を治すということは、どうあるべきかをここで考えてみましょう。
うつ病や、その他の心の病を治すということは、昔のいわゆるまた苦しい環境に戻されるのではなく、治った後に自分に必要な充実した満足な人生を手に入れなければならないのです。
可能ならば、自分の置かれている環境を変える努力も必要でしょう…。
しかし、どうしても自分の意志だけで変えることができない状況だったとすれば…。
そうした場合は、
“なぜその環境で自分が苦しんでしまうのか?”という、自分自身の問題を解決する必要があります。
そうした原因はまた、子供時代のトラウマと関わっている場合が多いのです。
もしそうだとすれば、トラウマの解消は、自分自身の充実した人生を取り戻すことでもあるのです。
現状の苦痛から解放される、心的・肉体的症状が治るということは、トラウマなどによって形成された、
これまでの間違った環境適応能力や思考や生き方など(認知)を修正し、“本来の自分として生きていける”
ようになるということなのです。
上手く環境に自己を適応させながら、本来、生まれ持った自分の性格は大切に育てていくべきなのです。
心の問題に取り組む時・・・・・・
時間がかかるケースもあることでしょう。
しかし、あなたが私に信頼を寄せていただけるものなら、
私は最善を尽くし、あなたの人生を好転させてみたいと願っています。
※お気軽にご質問やご相談をなさってください。 心よりお待ちしております。
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井手無動 (IDE MUDO)